「男木島、未来の教育プロジェクト」の小学校での活動、前回の授業を受け、第3−4週はいよいよフィールドワークとアイデアを創ることをしました。
これまでの学校での授業レポート
第3週目授業(2限分)
今週参加したのは、小学生1人、先生1人、教育プロジェクトメンバー2人。子どもが一人だけだったこの週は、予定どおり子どもたちが前週に思い描いたツリーハウス、丸太のイメージを現実とするため材料探しのフィールドワークに出かけました。
授業の計画
- 丸太を探す
- 測るメジャーを持っていく
- 1時間フィールドワーク(場所候補:ダモンテ、山口、山、流木)
- どうするかはどれくらいの時間がかかるか次第
実際
子どもが一人という予想外の展開に大人はドキドキしましたが、じっくり2限分のほとんどの時間を使って、浜の流木や島の中心部に置かれた解体中の家の柱、などを見て回りました。準備していたメジャーを使って大きさを図ったほか、欠席していたもう一人の子にあとで共有できるように、デジタルカメラを学校から持参してビデオでそれぞれの木材の大きさを記録することに。「誰かのために探す」という想像する・慮るということができたのは良かったです。
大きく、使いやすそうな木材を運ぶときに偶然テーラー(島で活用されている運搬のための車)に乗った用務員さんが通りがかり、学校の校庭まで運んでくれる素敵なハプニングもありました。ちなみに、選ばれた木材は長さ180cm、太さ80cmぐらいです。
第4週目授業(2限分)
参加したのは、小学生2人、先生1人、教育プロジェクトメンバー2人。今回は持って帰ってきた木に触れて、アイデアを膨らませていきます。
授業の計画
- 欠席していた子が先週何をしていたか聞く
- 授業していた子が先週何をしていたか聞く
- カメラで撮った動画(長さの記録)を共有してもらう
- 校庭にある木を確認しにいく
- 材料は見つかったけど、どうするか
- ブランコと丸太
- それぞれの具体化
- それぞれの二つで走るか、一つで行くかは子どもたちに決めてもらう
- ブランコどこに作るか←浜に作りたいと言っていた
- 次の時間に作れるようにしよう
実際
和やかな雰囲気で先週の振り返りをし、校庭に置かれた木を確認したところ、二人の意見がブランコにすぐ一致しました。その後は、模造紙の上にブランコ案を具体化していきました。ブランコの色んな画像をパソコンで見ながら、必要な材料の書き出しや、設置場所、誰が使えるのかとそのための工夫(作った人しか使えないルール、そのために監視カメラの設置、乗った人は二人にチャイを奢るなども)を話し合いました。
ブランコに名前をつける、時間を区切るなど、子供らしい案も出ていました。一方で、設置場所については大人に聞いてほしい、など小学3−4年生になると、大人に頼ったほうが良いと思えるところが子ども自身でも感じ取っていて、少しずつアクションに向けて前進していました。次週はさらにアイデアを具体化したアクションプランを創ります。